ユミダス―あ


・あし-ぶみ【足踏み】
射法八節の一番初めの動作。行射の土台作りであり、これがうまく決まらないと打ち起こし以降で上半身が落ち着かずにのけぞったりする。教本によると「開きすぎると左右に強く前後に弱い。また閉じすぎると前後に強く左右に弱い」だとか。電車に乗っているときにベストな足の配置を研究するのが最も効果的。

・あた-り【中り】
的の表面に矢が刺さることをいう。射手の目標であり、能力の指標であり、時に射手を堕落させるものである。

・あつい【熱い】
平成15年度納射会後の打ち上げで一気に大流行した、某幹部の口癖。ある人物・事象・概念などに特定以上の(計測不能)競争性・熱血性・情熱性などが認められた時、「それを主将風に言うとぉ!!」という誰かの前フリで、その場にいる全員が掌で炎のモーションをしながら『熱いッ!!!』と絶叫する。

・あづち【安土】
的を設置したり、矢がささるようにするために盛る土。まめに「安土上げ」を行わないと固くなってしまう。ひどい場合は地滑り、表層雪崩、崩落をおこすこともある。実際、14年度夏合宿では大規模崩落が起きた。

・あづち-あげ【安土上げ】
山盛りになった安土の裾の部分をほぐして盛り直し、形を整えること。端から見ると簡単なようだが、実はきれいに仕上げるためにはそれなりの年季とスキルが必要で、これを仕切る人には安土将軍という称号が与えられる。

・あて-しゃ【中て射】
中てるために工夫された射術。代表例は「弓手がっちり固めて馬手肘入れてスパッと離す」だが、あまりにもやりすぎると射道から外れてくる。なにかと「中てる」ことが重要視される大学弓道において、必ずしも悪とは言えないのが微妙なところ。

・あり-えない【ありえない】
某部員の口癖で、なんとなく流行。本人のまねをするために男子部員は必死で裏声を磨く。驚きや信じがたいことに対して発せられるが、えてして現実にありえていることに発せられているのがポイント。

・いっぽん【一本】
矢取りの際、射場に打ち起こし以降の人がいるにもかからず手を叩いて矢取りをしようとすること。「一本!」と言われたらすかさず「失礼しました!」と言わなければならない。また、射場にいる人が2人なら二本となる。自慢ではないが我が部の史上最高記録はなんと六本。

・エール-たい【エール隊】
行事の後に校歌斉唱やエールを行う時に中心となる怪しい3人組。新2年が任命され、毎年ネタ探しに奔走。市街地のど真ん中で絶叫したり校歌を歌ったりするので、たまに揉め事が起きる。吉祥寺東急前は鬼門。

・おい-コン【追いコン】
追い出しコンパ。お世話になった4年生の先輩方を送り出すイベント。毎年3月中旬(だいたい春合宿後)に行われる。しかし留年通知もこの頃届くので、厳密に「追い出し」にならない場合もある。現役部員が留年した場合は「追い詰めコンパ」や「追い込みコンパ」になり、悲惨。

・おお-まえ【大前】
一番初めの的、もしくはそこに立つ射手のこと。初矢を抜くとかっこわるい。

・おお-もり-ご-はん【大盛ご飯】
05年夏合宿から続く、合宿時の食事に於いて特定の人物に振るわれる盛大に大盛なご飯のこと。イメージは仏前に供えるご飯で多少縁起は悪いが、趣向を凝らした工夫が連日加えられ、06年春合宿に成蹊弓道部重要文化財(伝統工芸)になった。

・おち【落】
一番最後の的、もしくはそこに立つ射手のこと。止矢を抜くとかっこわるい。

・おと-や【乙矢】
弓に矢をつがえて上になる走羽(矢をつがえた時、上で垂直になる羽)が、射場に表を向ける矢。正式な一手行射の場合、2本目に射る。

・おどり【踊り】
離れの瞬間に身体ごと的方向に踏み込む現象。その発生原因については「会の状態で充分に引き収まっていないとき、離れの瞬間に胴ごと突っ込んで勢いを稼ぐ」「弓手を強く押しすぎて、離れの瞬間に勢い余って踏み込んでしまう」「矢筋を気にするあまり、思わず矢を追いかけてしまう」など諸説ある。中て射と同様、大学弓道によく見られるものらしいが、これについては賛否両論ある。ちなみに試合で踊った場合には始末書提出。

・オービー-かい【OB会】
毎年11月に行われる。その名の通りOBさんをご招待し、交流を深めるコンパ。下の学年は自己紹介だけだが、幹部ともなると接待があるのでけっこう疲れる。

・オービー-れんらく【OB連絡】
特別役員の一。OB連絡は特別役員なので規約上の業務規定は無く、主に卒業生への戦果報告やOB会へのお誘いなどの仕事を担当している。地味に忙しい(らしい)。

・おやこ-せいど【親子制度】
新入生にそれぞれ特定の先輩を「親」としてつけ、「親」はその「子」を中心に指導を行うという制度。現在では廃止されている。指導者がほぼ固定しているので必然的に射形は親に似てくる。また、性格まで似てくるという話もあるが真偽は定かではない。親が子におごることは頻繁だったようで、そのせいで廃止されたという噂も?


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