お楽しみ

ユミダス《成蹊版 弓道用語の基礎知識 2006》

成蹊大学弓道部で使われている用語を集めてみました。正式な弓道用語から、成蹊ローカル、はてはネタまでなんでもアリです。

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あ (21)

あし-がぁ【足がぁ】
平成21年度後期に一部の男子で流行した、某AIBOの台詞。長時間の正座で足がしびれた時や、テンションが上がった時に使用する。二回続けて言うのが普通で、「ぁ」の部分にRを加えつつメリハリを出すのがコツ。
あし-ぶみ【足踏み】
射法八節の一番初めの動作。行射の土台作りであり、これがうまく決まらないと打ち起こし以降で上半身が落ち着かずにのけぞったりする。教本によると「開きすぎると左右に強く前後に弱い。また閉じすぎると前後に強く左右に弱い」だとか。電車に乗っているときにベストな足の配置を研究するのが最も効果的。
あす【アス】
某部員が不慮の出来事が生じた際に発してしまった一言。後にこのフレーズを先輩達が気に入り使用していた所、同期にも広まってしまった。男子と練習すると必ず聞こえてくるが、事情を知らない女子からすると謎の言語でしかなかったりもする。リアクションに困った時にはとりあえずこの言葉を言っておこう。
あた-り【中り】
的の表面に矢が刺さることをいう。射手の目標であり、能力の指標であり、時に射手を堕落させるものである。
あつい【熱い】
平成15年度納射会後の打ち上げで一気に大流行した、某幹部の口癖。ある人物・事象・概念などに特定以上の(計測不能)競争性・熱血性・情熱性などが認められた時、「それを主将風に言うとぉ!!」という誰かの前フリで、その場にいる全員が掌で炎のモーションをしながら『熱いッ!!!』と絶叫する。
あづち【安土】
的を設置したり、矢がささるようにするために盛る土。まめに「安土上げ」を行わないと固くなってしまう。ひどい場合は地滑り、表層雪崩、崩落をおこすこともある。実際、14年度夏合宿では大規模崩落が起きた。
あづち-あげ【安土上げ】
山盛りになった安土の裾の部分をほぐして盛り直し、形を整えること。端から見ると簡単なようだが、実はきれいに仕上げるためにはそれなりの年季とスキルが必要で、これを仕切る人には安土将軍という称号が与えられる。
あて-しゃ【中て射】
中てるために工夫された射術。代表例は「弓手がっちり固めて馬手肘入れてスパッと離す」だが、あまりにもやりすぎると射道から外れてくる。なにかと「中てる」ことが重要視される大学弓道において、必ずしも悪とは言えないのが微妙なところ。
あり-えない【ありえない】
某部員の口癖で、なんとなく流行。本人のまねをするために男子部員は必死で裏声を磨く。驚きや信じがたいことに対して発せられるが、えてして現実にありえていることに発せられているのがポイント。
いっぽん【一本】
矢取りの際、射場に打ち起こし以降の人がいるにもかからず手を叩いて矢取りをしようとすること。「一本!」と言われたらすかさず「失礼しました!」と言わなければならない。また、射場にいる人が2人なら二本となる。自慢ではないが我が部の史上最高記録はなんと六本。
エール-たい【エール隊】
行事の後に校歌斉唱やエールを行う時に中心となる怪しい3人組。新2年が任命され、毎年ネタ探しに奔走。市街地のど真ん中で絶叫したり校歌を歌ったりするので、たまに揉め事が起きる。吉祥寺東急前は鬼門。
おい-コン【追いコン】
追い出しコンパ。お世話になった4年生の先輩方を送り出すイベント。毎年3月中旬(だいたい春合宿後)に行われる。しかし留年通知もこの頃届くので、厳密に「追い出し」にならない場合もある。現役部員が留年した場合は「追い詰めコンパ」や「追い込みコンパ」になり、悲惨。
おお-まえ【大前】
一番初めの的、もしくはそこに立つ射手のこと。初矢を抜くとかっこわるい。⇔
 
おお-もり-ご-はん【大盛ご飯】
05年夏合宿から続く、合宿時の食事に於いて特定の人物に振るわれる盛大に大盛なご飯のこと。イメージは仏前に供えるご飯で多少縁起は悪いが、趣向を凝らした工夫が連日加えられ、06年春合宿に成蹊弓道部重要文化財(伝統工芸)になった。
おち【落】
一番最後の的、もしくはそこに立つ射手のこと。止矢を抜くとかっこわるい。⇔大前
おと-や【乙矢】
弓に矢をつがえて上になる走羽(矢をつがえた時、上で垂直になる羽)が、射場に表を向ける矢。正式な一手行射の場合、2本目に射る。⇔甲矢
おどり【踊り】
離れの瞬間に身体ごと的方向に踏み込む現象。その発生原因については「会の状態で充分に引き収まっていないとき、離れの瞬間に胴ごと突っ込んで勢いを稼ぐ」「弓手を強く押しすぎて、離れの瞬間に勢い余って踏み込んでしまう」「矢筋を気にするあまり、思わず矢を追いかけてしまう」など諸説ある。中て射と同様、大学弓道によく見られるものらしいが、これについては賛否両論ある。ちなみに試合で踊った場合には始末書提出。
オービー-かい【OB会】
毎年11月に行われる。その名の通りOBさんをご招待し、交流を深めるコンパ。下の学年は自己紹介だけだが、幹部ともなると接待があるのでけっこう疲れる。
オービー-れんらく【OB連絡】
特別役員の一。OB連絡は特別役員なので規約上の業務規定は無く、主に卒業生への戦果報告やOB会へのお誘いなどの仕事を担当している。地味に忙しい(らしい)。
オーピーティー【OPT】
平成24年度春合宿である男子部員が失言した言葉の略語。「O」が丁寧語の「お」を表しているあたりに彼の紳士っぷりが滲み出ている。使用例は○○さんのOPT。
 
おやこ-せいど【親子制度】
新入生にそれぞれ特定の先輩を「親」としてつけ、「親」はその「子」を中心に指導を行うという制度。現在では廃止されている。指導者がほぼ固定しているので必然的に射形は親に似てくる。また、性格まで似てくるという話もあるが真偽は定かではない。親が子におごることは頻繁だったようで、そのせいで廃止されたという噂も?

か (34)

かい-ちゅう【皆中】
引いた矢全てを的中させること。立練や試合で出すと拍手がもらえる。最後の1本を抜くと「根性なし」と言われる。⇒リーチ
かい-けい【会計】
下級役員の一。規約によると会計は弓道部の会計を担当するとあり、まさにそのとおりの業務を行っている。組織において予算を握る部署はやっぱり強く、下級役員の中では一番権威がある役職。⇔庶務書記
 
かえん-ほうしゃ-き【火炎放射器】
弓道部では殺虫スプレーのガスに火を着けて、主に虫を攻撃する。効果があるかは甚だ疑問だが、バチバチ君と並んでビジュアル的に強力な兵器である。
かく-にん【確認】
射場にいる人が引き終わった後、看的が的に何本刺さっているか確認すること。たまに皆中のところを間違って「3中です」などと言われると射手はドキドキ。
がくぶかん-こうそう【学部間抗争】
「やっぱ経済はバカだなw」「ア法学部ww」「理工は偏差値低いんだから勉強しろよww」「あ、ごめん文学部のこと忘れてたwww」
彼らの戦いは今日も続く
がく-りく【学陸】
学内陸上競技大会の略で成蹊大学全体で行わる数少ない行事。要するに運動会。毎年5月に行われ、部・サークル・有志団体が参加する。弓道部では主に一年生が競技に参加する。ただし平成二十九年度からは学内運動競技大会に改名し時期も7月に変更予定である。⇒レガッタ
がく-れん【学連】
学生弓道連盟の略。都学をはじめとする全国各地域の学連と、全日とで構成される。全国大学弓道部流派Mapの学連ブロック図を参照。
がっつん【がっつん】
的枠に矢が刺さること。的はひっくり返るは刺さった矢は抜けないは行射はストップするわでもう大変。
か-てる-き-がしねぇ【勝てる気がしねぇ】
05年春合宿で生まれた迷言。男同士のプライドをかけた勝負での負け犬のみが言える。こいつはそんなに食器を運びたいのかってぐらい一人負けするやつに捧げよう。⇔負ける気がしねぇ
cou・ple【カポー】
いわゆるカップルのこと。吉祥寺は休日ともなると歩行速度の遅いバカップルで道路が埋め尽くされ、急ぎ大学に行こうとする人間の行く手を阻むので一人身でなくともイライラする。早くバカップルになりたいもんだ。
 
から-はず【空筈】
矢を射る瞬間弦から矢筈がはずれ、矢は飛ばずに射手の近くに落ちる射損じのこと。まれに起こる。かっこわるい。
ガリガリ-くん【ガリガリ君】
ソーダ、チェリーなどの味があるアイスキャンデー。弓道場付近の多くのコンビニで販売されている。60円というリーズナブルな価格のため若者に人気であり、特に夏季にかけて需要が高い。ちなみに単位として1ガリガリ(日本円にして約60円、あるいはガリガリ君1本に相当する清涼感)が認定されている。掃除交代の駄賃や、競射の景品に使われたりとその用途は食用にとどまらない。
かん-てき【看的】
的に矢が刺さった状態を見て、中りはずれを確認すること、もしくはその役目を持つ者。鳴きをやったり的を出したりとなにげに忙しい。看的は2人1組で行うことが多く、看的小屋で愛を育む者がいるとかいないとか。
かん-ぶ【幹部】
三年から選ばれた部の代表たるメンバー。主将・副将・主務・女子責任者・副務(女子主務)で構成されている上級役員。部のまとめ役。軍隊でいうところの将校。
ぎ-おん【擬音】
斎藤先生がよく使う指導用語。『離れはドーンとね』『胸をガーッと押し開く』などが代表的。初心者は『ドーン』とか『ガーッ』と言われても理解出来ないが、それでも言う通りにすると中ってしまうのが斎藤マジック。
き-ざ【跪座】
つま先を立て、両踵をつけて正座した姿勢。体配で座った状態はこれ。結構キツイ体勢である。肥満体の人にはキツさがなんと当社比2倍。斎藤先生は30分くらい平気で跪座できるらしい。
きつえん-じょ【喫煙所】
道場の入り口付近にあるベンチのこと。さまざまな雑談や密談が繰り広げられる。
きょう-ほん【教本】
いわゆる弓道の教科書。射法八節などが詳しく書かれており、審査の筆記試験に役立つ。しかし『打ち起こしは太陽が静かに昇る境地、無風帯の日に空に煙がゆったりと立ち昇る風情』など難解すぎる表現に、教本を解説する教本が必要との声も。また参巻などを読むと、流派・範士によって射のとらえ方のやたらな違いが目に付く。
ぎょふ-の-り【漁夫の利】
(2)平成十九年度1年某男子部員がホームでの一橋大学との練習試合のとき、主審をしていた際に、最後のおおとりの「○○の勝ちとさせて頂きます。」のところを何故かパニクって「玉川大学の勝ちとさせて頂きます。」と言ってしまったことから。ちなみにこの部員はこのネタで約3ヶ月イジられた。
(1)通常のことわざの意味。
キューダー【Kyudor】
日本人以外(主に欧米語圏)に自分が弓道人であることを理解してもらうために出来た造語。当初の目的とは異なり、日本人の方に流行しつつある。
きろく-かい【記録会】
部内で選抜された女子が参加するもので、4月下旬に行われる。明治神宮で40射引く晴れ舞台。⇒百射会
 
きろく-のーと【記録ノート】
付け矢や試合の際、一定の的中を出したときにその記録を載せてくれるノート。男子は20射17中以上もしくは15連中以上、女子は20射15中以上か12射9中以上で連中だと12連中以上。意識した途端に抜きまくる魔性の書。
きんえん-スペース【禁煙スペース】
喫煙所があるなら当然禁煙所も・・・という理由なのかは定かではないが、道場玄関ウラの中途半端な空間に設立されたまったり空間。ここにいると気分はミンダナオ島。普段は体育館側からでないと見えないためその存在を知る者は少ない。
くそがぁ【クソガァ】
平成28年度に入部した某部員が発した一言。瞬く間に同期の男子の間で大流行し、その後汎用性の高さから女子にも広まりを見せる。気に食わない事が起きると言ってしまう魔法の言葉。ちなみに勢いよく言うことがポイントである。
 
くち-わり【口割り】
会の状態のときに、矢幹(棒の部分)が上下の唇の合わせ目にくること。一般的に高いと下に飛び、低いと上に飛ぶ。
グラディウス-や【グラディウス矢】
元弓道部員のT広さんの持ち技。地面を這いながら的に中る矢とのことだが、ただの掃き中りという説も。パワーアップを2個取ると出せるようになる。1個だけだとただの早気になる。
クリーチャー【クリーチャー】
 
酒に酔ったとき、いわゆる酩酊状態の動きが著しく人間離れしている某部員につけられた称号。本人だけでなくその行動性にも同様の称号が与えられている。
 
ぐりーんだよ!!【グリーンダヨ!!】
平成十八年の夏ごろに流行した言葉。だれかが「イーンダヨ!」という言葉(またはそれに類似した台詞)を誰かが言うと、それに呼応してこの言葉が周囲から返される。どうみても某CMのパクリです。本当にありがとうございました、な流行語だったが現在は沈静化。
けいしんかん【蹊心館】
我らが成蹊大学体育会弓道部が使っている道場の名前。設備はボロイが、部員の愛はいっぱいである。
 
げつれい-かい【月例会】
月に一度おこなわれる(はずの)射会。オフ期間でも行われる(時もある)。男子は20射、女子は12射(最近は女子も20射)引くことになっており、その結果で一位〜三位を決定する。
ゲルマン【German】
夏になると道場に大発生する謎の羽虫軍団。どこからともなく大移動してくるので、西暦375年の故事にちなみこの名が付いた。毎年のように殺虫スプレーや火炎放射器バチバチ君などで応戦するのだが、その軍勢は一向に衰えない。
こたつ【炬燵】
冬場の弓道場に必要不可欠な備品。練習中にうっかり入ってしまうと抜け出せないブラックホール。実は四次元空間で、こたつの中と外では時間の流れが違う。
こまんど-ひょう【コマンド表】
とある女子部員が昔つけていた分付け。中りを「○」、抜いた方向を矢印で書いたもので、その見た目が必殺技のコマンド入力に似ていたことからこの名が付いた。ちなみに調子のいいときは「連打」で、調子の悪いときは「レバガチャ」となる。
ごむ-きゅう【ゴム弓】
初心者は始めにこれを使って練習する。重りのようなものがついた棒に太いゴムが付いていて、そのゴムを引く。ようするに巨大なパチンコのようなもの。おかげで当たると結構痛い。
こんじょう-なし【根性なし】
皆中リーチ、15連中リーチ、勝負矢、大留め矢など、メモリアルな記録を出す矢を抜いた者に与えられる称号。別名「ビビリ」、「チキン」、転じて「ケンタッキー」など。一度出すと引きずる性質もあり、1試合まるまる留め矢抜きなども起こる。

さ (32)

さかき【榊】
神棚に添えられている木。水替えはこまめに行われている。実は弓道場の隅に自生しており、うっかり買い忘れたりしたときは伐採してくることもできるが、枝振りが市販品に比べてとてもワイルドなのですぐにばれる。
ざ-しゃ【座射】
一度跪座した状態から立ち上がって弓を引くこと。体配に従った正式な弓の引き方。⇔立射
さすがに-それは-ない-だろ【さすがにそれはないだろ】
レジェンド語録の一つ。その汎用性の高さから当時の男子部員の間で大流行。れじぇんど
さん-てき【三的】
(1)数えた時に前から三番目に位置する的のこと。
(2)第百二十回月例会にて突然小さくなった(らしい)的のこと。六時方向を押すことで解決すると言われている。
ざん-ねん【残念】
引いた矢4本すべてを抜いてしまうこと。立練や試合で出すとヤバイことになる。誰が言ったか「残は猫と同じ」(残念だったら立ちに猫が居るのと変わらないという意味)という言葉もある。
しけんれい【指建礼】
礼の一種で、もっとも軽い礼。正座の姿勢から両指先だけが床に着いた姿勢。教本によると礼射において第一介添えはこの姿勢をとっているらしいが、明らかに膝頭線の「折手礼」ではないだろうか。
じこ-しょうかい【自己紹介】
ここでは1年生が四大戦コンパのときにする自己紹介のこと。仕方は「失礼します、自己紹介させて頂きます。自分(私)成蹊大学体育会弓道部○○学部○○学科1回生○○であります、以後よろしくお願い致します。・・・ないようなのでこれで失礼させて頂きます。」である。ちなみに男子はこれを大声でやらなくてはいけないし、たまに変な質問がくるのでけっこう大変。
しゃほう-はっせつ【射法八節】
射術のまさに基本。初心者は一番初めに覚えることになる。
会と残心は射法八節の一項であるということを忘れている人が多い。
じゃみら【ジャミラ】
大三や引き分けで肩が上がってしまい、会で肩が上がったままの状態のこと。その形がまるでジャミラみたいなのでこのように名付けられた。通称ジャミる。某部員はこのネタで長くいじられている。
しつれい-しまし-た【失礼しました】
おそらく成蹊弓道部員が、一年間に発する回数としては最多の単語。身体や弓具どうしがぶつかった時などに使われるのが基本だが、上級者になってくると、事あるごとに「失礼しました!」と叫ぶようになり、プロフェッショナル級になると、部活外でも自然と口から出てしまう。
じゆう-つけ【自由付け】
自由付け矢の略。決められた時間内において、的は自由で、引く本数も自由。試合や立練の前には必ず行われる。
じゅう-ペナ【重ペナ】
ペナルティーの中でも無断欠席など、特に程度の重いものを指す言葉。これをやると名前の横に「重」と書かれ、重状態の者は名前が「〜しげ」のように呼ばれる。「」と合わされば「〜しげまさ(重正)」になるはずだが、これは未確認。⇒ペナルティー
じゅん-だち【順立ち】
立ちの順番で引くこと。つまり大前→弐的→・・・→落前→落の順。⇔乱立ち
しょう-らく【松楽】
成蹊大学の近くにある中華料理屋。一押しメニューは「スタミナ丼」。ここまでなら一般の飯屋だが、松楽のすごいところはどこにでも出前してくれるところ。弓道場だろうが8号館だろうが、トレードマークの赤ヘルかぶったおっちゃんがおかもち提げて「はいよスタ丼おまちー」
しょ-き【書記】
下級役員の一。規約によると書記は部会議事録の記録係だが、その実状は立会用紙の作成や交替用紙の作成、ホワイトボードの管理、部員札の作成やトロフィーの帯書きなど、ペンが絡む作業に必ず関わる多忙な役職。⇔会計庶務
 
じょし-こうい-しつ【女子更衣室】
きれいに整理整頓されている。ホットカーペット、マンガ文庫完備。住めば極楽。⇔男子更衣室
しょ-む【庶務】
下級役員の一。規約によると庶務は主務の補佐役、しかしてその実状は雑用係。基本的業務は備品の調達、写真撮影・現像など。ただし業務管轄に関しては広範な裁量権が与えられているため、影で何をやっているのか一番わからない二人組。⇔会計書記
 
じろう【二郎】
成蹊大学正門近くの人気のラーメン屋。ラーメンとは呼びがたい麺と激辛の味には麻薬並みの常習性がある。ただし初心者は副作用に悩まされるおそれあり。諸般の事情(自主規制)により、現在は「ラーメン生朗(なまろう)」。
じろりあん【ジロリアン】
二郎」をこよなく愛する人達のこと。食事の話になるとたいてい二郎の名がでたりする。「まし」や「つけ」という言葉に過敏に反応したり、昼休み後に妙にニンニク臭い奴がいたらおそらくジロリアン。
しんさ【審査】
昇段審査のこと。年に数回行われる。体配を行う実技と筆記試験がある。「初段は金で買うもの」とは、かの有名な教士の御言葉。
しんさ-れん【審査練】
審査が近い時期に、正規練とは別に行われる。主に審査を受ける人が対象で体配練をする。
しんじん-せん【新人戦】
3月の上旬くらいに行われる。リーグ戦未参加の選手が出場するトーナメント戦。本大学はなぜか毎年必ず2試合目にT部・U部の強豪と当たり、大差で蹴散らされる。ツイてない。
しん-ぜん-び【真善美】
弓道において最も重要とされる3つの要素。これらをすべて備えると後光が差すらしいが、中りに血道を上げる大学弓道ではほぼ無理。ちなみに日常用語として何か気に入らないものに対して「真善美がなってない」と評することもあるが、この場合の真善美の適用範囲は恐ろしく広く、そしてだいたい本来の真善美からは外れている。
しん-ぱい【神拝】
試合、その他射会、合宿の始めと終わりに神棚に向かって行う。揖を1回、深く礼を2回した後に手を2度たたき、深い礼1回、最後にまた揖を1回する。「2礼2拍手1拝」に前後の揖が付いたもの。うっかり外の神社でやると弓道人だとバレる。神棚の無いところでは的や国旗に向かって「礼拝」を行う。ミッション系の大学では行わないところもあるが、下位の大学を見下してわざと行わない礼儀知らずな大学もごくたまに見受けられる。
ズシャ-る【ズシャる】
矢が的に届かず手前に着地し、そのまま的の下に抜くか、掃き中りで的に届くこと。ただ抜くよりも「やっちまった」感は大きい。雨の日は水しぶきが上がったりする。
す-びき【素引き】
矢をつがえないで弓をひくこと。初心者は矢をつがえて引く前にこれを練習する。また、ウォーミングアップにしたりもする。うっかり離してしまうことを「空引き」といい、払うわ弓は傷むわで散々なことになる。
 
スネ-や【スネ矢】
スネーク矢の略。蛇のように左右にぶれながら飛んでいく矢。見た目と裏腹に、それなりに中ることもある。
せきぐち-ひろし-の-とうきょう-フレンド-パーク【関口宏の東京フレンドパーク】
巻藁で後ろの壁にヒットしたり、的小屋の扉にぶち当てたりと、道場施設に何かしらの「きずあと」を残した者に贈られる称号。元ネタはTBSの人気番組の最後に行われるダーツから。
せい-ざ【正座】
弓道での基本的な姿勢のひとつ。長時間やっているとぴりぴり来る。まったく痺れない人もいて、うらやましい限り。現行のペナルティーの前の部員罰則でもあり、違反をすると幹部から「○○、正座!」と言われ、30分やらされたとか。ちなみに教本には「鼻頭を通して一間(約180センチ)先を見る」とあるが、角度的に日本人がやろうとしたら顎の反り返ること必定である。
せい-なる-おっさん【聖なるおっさん】
巻藁の隣の壁に貼ってある図の中に描かれている人物のこと。全裸で射法八節を行っている謎のおっさん。しかしこのおっさんが正しい射形へと導いてくれると言っても過言ではない。
せきぜんふどう【寂然不動】
蹊心館道場に掲げられている標語。「静まりかえってそれ自体全く動かない」という意味。古くは四書五経のうちの「易経」に同じ表現がみられる。蹊心館の木彫りの標語の脇には、「小弥太影」の銘と印があり、成蹊学園と縁の深い岩崎小弥太(1879−1945)の臨書を彫ったものと思われる。ちなみに、「じゃくぜん」と読むと平安末期の歌人を指してしまうので注意が必要。
ぜん-かん【全関】
全関東学生弓道選手権大会の略。毎年6月あたりに日本武道館で開かれる。この大会は関東学生弓道連盟に加盟している大学の他、東京都学生弓道連盟に加盟している大学も出場するというビックな大会。実は遥か昔に1名だけ、女子個人戦で優勝した先輩がいた。成蹊大学弓道部のちょっとした自慢である。
ぜん-にち【全日】
(1)全日本学生弓道連盟の略。
(2)全日本学生弓道選手権大会・全日本学生弓道遠的選手権大会の略。いわゆるインカレ。学生弓道における数少ない全国大会のひとつ。会場は全国持ちまわりなので、東京から遠く離れてしまうと不参加になることがある。
そく-る【束る】
一手持って二射とも中ること。審査で出せたらもう最高。

た (24)

たい-いく-ずわり【体育座り】
尻を地面につけ、膝を上に持ち上げて脚を折り、膝を抱えて座る座り方。弓道部の中には出荷時の初期設定がこれになっている人が多数見受けられ、気を抜くと自然にこの姿勢になってしまう。
たい-いく-かい-ほんぶ【体育会本部】
弓道部も所属している、成蹊大学体育会の中枢。アルファベット略号ではTHQ。通常は「本部」と略される。弓道部からは四年交代で部員を役員として派遣しなければならない。忙殺される職務なので、出向者を決めるときには様々な人間模様を垣間見ることになる。
たい-はい【体配】
弓道の作法にのっとった射の形式のことをこう呼ぶ。審査の時と試合の時では多少異なる。
たい-はい-れん【体配練】
昇段審査、試合の時の立ち振る舞いの練習。合宿では主にこの練習が行われる。跪座しまくりで足がしびれる。
たい-ほう【大鵬】
吉祥寺伊勢丹の横にあるステーキ&とんかつの店。値段は高いが量がハンパないジャンボチキンが有名。常連になるとデザートや酒類が振る舞われる。アルバイターの日本語は片言のことが多い。
たぐ-る【手繰る】
会にはいる時、手首に力がはいりすぎて標準よりも余計に矢束を引いて手首が折れた状態。引き尺は大きいので矢勢は出るが、無駄な力が入り、離れの出方次第で矢所が散る原因となる。「ドラゴン離れ」の第一歩。
ただし【正】
ペナルティーが5つ溜まった状態。現在ではこの状態になると練習には参加できず見学扱いとなる。ペナルティーの個数を名前の横に「正」の字で書くことからこの呼び名がついた。正状態の者は名前が「〜ただし」や「〜まさ」のように呼ばれる。⇒重ペナ
ただ-しい-にほんご【正しい日本語】
最近は乱れきった日本語が多い!と言うことで05年春合宿で作られた面接でも使える言葉。例としては、「キモイ => 吐き気がする、嘔吐する」等がある。
たち-れん【立練】
出場メンバーを決めて行う試合形式の練習。試合を間近にひかえた時期に多く行われる。
たんじょう-び-ぷれぜんと【誕生日プレゼント】
05年入部生から一般化した儀礼的行為。誕生日になると、その人のキャラクターに合わせたグッズが購入され、盛大に振舞われる。中にはありがた迷惑なものも。
 
だんし-こうい-しつ【男子更衣室】
夏場は酸っぱい匂いがする。散らかりすぎて床が見えない。住んだら地獄。⇔女子更衣室
 
チュッ-チュ【Chucchu】
とある男子部員の持ち技。会の時に唇が的に向かって何度か突き出すクセ。本人も無意識のうちに発動され、回数も大きさもランダム。他の部員によって「ミニモニ」や「チュッ!サマーパーティー」などと活用され、本人のキャラもあいまってさんざんイジられる。01年度夏合宿でブレイクしたが現在は沈静化。
つぎ-や【継ぎ矢】
前に射った矢の真後ろから別の矢が追突すること。滅多に無い現象で、とてもじゃないが狙って出来ることではない。追突された矢は筈とシャフトが割れてしまい、後ろから突っ込んだ矢は矢尻がイカれたりシャフトが曲がってしまうので、継ぎ矢した方もされた方もあまり嬉しくないが、一応記念にはなる。
つくばい【蹲】
古流、武射形式の射のひとつで、割り膝とも呼ばれる。膝立ちの姿勢から右足を本座方向へ向け立たせ、斜面で引く。自主練に飽きたときに主に発動。場合によっては普通の射より的中率が上がったりするが、踊れないのが欠点。
つけ【付け】
正確には「的付け」という。的に対しての「狙い」のこと。弓が軽い場合は上を狙って「付けを上げたり」する。調子の悪いときにいじったりすると一時的に中るが、いじりすぎるとわけがわからなくなる。テーピングを貼って付けマーカーにしたりする人や、籐自体を動かす教士七段もいる。
つけ-や【付け矢】
決まった的で4本づつ20射引く練習。止め矢で記録ノートを逃すと結構へこむ。
つる-ね【弦音】
矢を発した際に弦がたてる音。バン、パキャン、ビギョン、ビィャンなど人によって様々。一般的に乾いた弦音のほうが上品に聞こえるので、審査のときなどは弦音をよくするためだけに弦を取り替えたりすることもある。体配ではよく動作の合図になっている。
てのうち【手の内】
手の裏とも書く。その感覚を確実につかむには、大学時代だけでは不可能と言われる。虎口、三つ指、拇指根のかかり具合などなど、突き詰めたらきりがない。電車の握り棒を握ったときに人差し指が伸びていたら、あなたも立派な弓道部員☆
でんし-レンジ【電子レンジ】
03年初めに道場に配備された強力なマイクロウェーブクッキングマシーン。その強力さ故に炬燵との併用は厳禁である。冷めた弁当を温めたりなど大活躍している。靴下を燃やした人もいた。
とーえむ【トーエム】
夏合宿の宿泊所。居心地は良いが、弓道場までの道のりが遠いのがたまにキズ。
どうくつ-や【洞くつ家】
吉祥寺BOOKOFF奥に突如として出現したラーメン屋。その注文形式は武蔵屋にそっくり。店員も元武蔵屋の人のよう。内部闘争、のれんわけと噂が飛ぶが、武蔵よりややすっきりした味わいは好評。
どう-ちょうしは?【どう調子は?】
2015年に入部した某女子部員の決まり文句。彼女は「How are you?」のノリで聞いているらしいが実際に言われると返答に困る。
と-がく【都学】
東京都学生弓道連盟の略。ちなみに関係ないが似た名前の「東学」は、以前学食に入っていた給食会社の名前。安くて不味いという給食会社の典型例。
としゅ【徒手】
弓も矢も持たず、手や腕だけで弓を引く動作を作ること。イメージトレーニングに近いかもしれない。
とり-や【取り矢】
甲矢乙矢を同時に持って引くこと。つがえていない矢は右手の小指と薬指で持つ。

な (5)

なか-じかけ【中仕掛け】
弦の矢をつがえる部位に麻の繊維を巻き着けて補強する部分。切れて使えなくなった弦と木工ボンドが大活躍。人によって太さは「つるつる」「ごんぶと」などさまざま。
なき【鳴き】
試合や立練の際に、射手が的中させた場合、看的が「あたーりー」と叫ぶこと。途中で声が裏返ったり、咳き込んだりすると減点。現在成蹊では廃止されている。本来はそれなりに適性のある人物を充てるべきなのだが、選手数の都合もあるのでそうも言ってられず、中には甲子園のサイレンに聞こえる鳴きもある。
ぬく【抜く】
矢をはずすこと。トスッという虚しい音がする。試合の前に抜くのは良いことか悪いことかで論争がある。
ぬし【主】
道場の敷地内に住み着いている巨大なカエル。夏場、湿度が高くなると活性化してカエル嫌いの女子を驚かせる。どうやら激戦の猛者らしく片足が無い。
のう-かい【納会】
前期と後期の終わりに行う。道場の大掃除、射会(後期のみ)、コンパをする。大掃除では畳の裏からお金が見つかったり、道場のボロい現実が白日の下にさらされてしまう。

は (24)

はぁ?【ハァ?】
疑問詞のくせに挑発の割合が80%を占める。これも02年秋から流行し、「はぁ?」だとマヌケで「ハァ?」だとケンカ腰で「(゚Д゚)ハァ?」だとその筋の人なので注意が必要。
はうあーゆう? はうあーゆう?【How are you? How are you? 】
レジェンドの伝説の一つ。彼は英語が得意といいながら、先輩から「How are you?」と聞かれ、そのまま「How are you?」と答えてしまった。英語力のなさを露呈してしまった。れじぇんど
はき-あげ【掃き上げ】
安土上げをした後にホウキで安土を掃くこと。自主練後は必ずすることになっている。これをやらないと矢が刺さった跡が安土に残ってしまいみっともない。
はき-あたり【掃き中り】
矢が的より手前の地面に着地し、そこで跳ねて的に中ること。中りにはならないので確認の際には注意が必要。ズシャパーンとものすごい音がする。的前に慣れた頃にやってしまうと恥ずかしい。
バチ-バチ-くん【バチバチ君】
道場備え付けの対虫決戦兵器。青白いスパークと高電圧でゲルマンを次々と撃墜する弓道部の最終決戦兵器。
はつ-あたり【初中り】
初心者が的前に立って、初めて的に中てること。結構うれしく、たまにお祝いされる。しかしまぐれでも出る初当たりに比べて、初分けはそうはいかない。
はつ-わけ【初分け】
初心者が的前に立って、初めて20射10中以上すること。だいたい初心者は夏合宿で初分けを出すことが多いが、なんと初中りから1週間で初分けする人もいる。同期に先を越されると結構焦る。
は-や【甲矢】
弓に矢をつがえて上になる走羽(矢をつがえた時、上で垂直になる羽)が、射場に裏を向ける矢。正式な一手行射の場合、最初に射る。⇔乙矢
はや-け【早気】
会の状態を精神的または技術的な問題から長く保つことができずに離れてしまうこと。中り出した頃に調子に乗ってポンポン離すと、だいたい早気になる。治すことが難しく、たまに伝染したりする。
はら-う【払う】
離れの際、腕や顔等に弦があたること。12kg程度では払ってもたいして痛くはないが、15kgくらいだと悶える。改善されずに何度もやっていると、そっちの趣味があるのではと思われるほど内出血したりする。
は-わけ【羽分け】
引いた数の半分を的中させること。初心者が初中りの次に目指す標準的な目標であり、射手の実力を測る指標のひとつでもある。
ひかえ【控え】
射場の後ろにある床より一段高い畳の場所。射場では集中していても、ここに来るとなぜか皆まったりしてしまう。
びっくまうす【ビックマウス】
トーエムから弓道場までの中間地点くらいにあるコンビニ。24時間営業が当たり前の今では珍しく、PM11時に閉店する。看板にはねずみが描かれているが、ビッグマウスの英語の表記が「big mouth(大きな口)」になっている。意図的に間違えたのか、素で間違えたのかは今でも不明である。
ひとて【一手】
甲矢乙矢2本1組で一手という。弓道における矢の本数の単位。
ぴぶー【ピブー】
とある男子部員の持ち技。突然背後から腰を両手人差し指で突く。その時に「ピブー」という言葉を言い忘れてはならない。01年度春合宿で誕生、即大ブレイクし「河合岳ピブー」という遊びまで作られた。類似品に「鈴木彬之ご乱心」などの遊びもある。というかどちらも「せんだみつおナハナハ」の模造品である。
ひゃく-しゃ-かい【百射会】
部内で選抜された男子が参加するもので、5月に開かれる。会場は明治神宮至誠館弓道場で、90本以上中ててくるT部校のヒットマンなども出場する春の大イベント。⇒記録会
ひら-づけ【平づけ】
射手を横から見た場合、馬手の手の甲がしっかりと見えてしまう状態。馬手のひねりが足らないと起こりやすい。「ひら」と略されることも多い。
ふぁんふぁんふぁんふぁんふぁん・しゅいーんしゅいーん…【ファンファンファンファンファン・シュイーンシュイーン…】
平成27年度に入部した某男子部員の失態。同期が某スマホゲームをしてると思い近づいて煽ろうとしたときにこの言葉を使ったら相手は先輩だった。彼はこの出来事をきっかけに入部して約二ヶ月にも関わらずエール隊隊長がほぼ確定した。
ぶどう-れん-コンパ【武道連コンパ】
武道系の部活が一度に交流することができる年に一度の機会。6月に行われる。将来何のこやしにもならない謎のイベント。
フレッシュマンズ-コンパ【Freshmans' Compa】
体育会に所属する新一年生が親睦するコンパ。6月に行われる。武道連コンパよりかは楽しい。
 
プロジェクト-エックス【Project-X】
ペナルティー処理などで行われる仕事のうち、特に地上の星と呼ぶにふさわしい壮大な作業のこと。これまでに「大雨との戦い――看的小屋水没を防げ!」、「埃を被った男たち――賞状再配列」、「忍野ダムに賭けた――雪解け水から矢を守れ!」の三本が放送され、好評を博している。
べっかむ【ベッカム】
(1)サッカー、イングランド代表、華の“貴公子”。優雅なプレイとそれ以上に優雅な顔立ちで、世界中の婦女子を釘付けにした。
(2)02年度四大戦において誕生した最強の“奇行士”。予想以上の過激なプレイで会場の視線を釘付けにした。
ペナルティー【penalty】
さぼり、無断遅刻、弓具の出しっぱなし等の部全体に対して迷惑な行為を行った者に課せられる。以前は30分間の正座であった。
現行制度では三点たまると練習には参加できなくなり見学扱いとなる。迷惑行為を行わせないようにするため罰則を付加する、という点で弓道部内刑法としての役割を果たしているといえる。平成18年度5月部会に於いてペナルティー該当行為と対応点数を記した文書が作成、配布され、ペナルティー制度が初めて成文化された。体育会っ気がほとんどない弓道部内で、唯一体育会っぽさが垣間見える制度。⇒ワンペナ重ペナ
ぼう-はつ【暴発】
弓を引いている際、なんらかの原因で不意に矢が飛び出してしまうこと。顔などをはらってしまいやすい。
ほん-ざ【本座】
射位(弓を引く場所)に着く前に必ず射手の控える場所。道場によって距離はまちまちで、射位まで小股で行かなければならないところもある。
ほん−ぶ【本部】
体育会本部を参照。

ま (12)

まあ-いいや【まあいいや】
誰が使い出したかは不明だが、なぜか02年秋頃に流行しだした。どうでもよい物事に対して主に使用し、誰かが「まあいいや」と言うと、この語を知る者はすかさず「まあいいや」と復唱しなければならない。なんでこんな決まりなのかは謎。まあいいや。
まいんど-ぺな【マインドぺナ】
マインドペナルティーの略。公的な制度であるペナルティーに対比する影の制度として存在する、「個人の、個人による、個人に対するペナルティー」のこと。しかし、殆どの部員が主観的かつ秘密裏に点数付けをしているので、誰が何点を背負っているのかが全くわからない点と、強制力が無いのでマインドぺナをつけられている本人が気づかずにあっけらかんとしている点が問題。
 
まじ−ぽかーん−ですよ【マジポカーンですよ】
まあいいや同様、誰が言い出したのか厳密には断定不可能。05年秋頃?に使用が目立ち始めた。ハァ?の意味のうち疑問の意味を優しく強調し、かつ突っぱねているという微妙な一言。
まき-わら【巻藁】
米俵のようなもの。初心者は素引きの練習が十分になると巻藁に向かって藁矢(巻藁用の矢)で引くことができるようになる。巻藁本体と台のセットで約3万円と微妙なプライス。これを買ってしまったら弓道バカまっしぐら決定。
ま-ける-き-がしねぇ【負ける気がしねぇ】
05年春合宿で前管理人が生んだ名言。男同士のプライドをかけた勝負で勝った者のみが言える。ちなみに前管理人は、合宿中15戦負けなし、チョキで勝った確率90%以上である。⇔勝てる気がしねぇ
まと-はり【的貼り】
古くなった的をはがして新しく再生させる作業。練習後に道場の床にゴザを敷き、糊の入った鍋を囲んで作業するので一年どうしの重要なコミニュケーションの場でもある。的貼り技術に優れた者は試合用的張り職人(マイスター)の称号を与えられ、普通の的に比べて丁寧な作りを要求される試合用的貼りを任される。ちなみに成蹊大学の的貼り技術は超一流で、選手権大会などに提供する的は「決勝戦に使用されるレベルの的」であるSランクを獲得している。
まと-まえ【的前】
言葉の通り的の前に立って弓を引くこと。巻藁にはない「中り」というものがあるので、早気など悪しき誘惑にさらされる。弓道人が堕落する最も大きな原因のひとつ。
まと-み【的見】
的張りで作った的の善し悪しを見る作業。幹部にのみ許された特権。「没」という言葉とともに的に穴が開けられるのは無情である。
まんぼりあん【マンボリアン】
次の日がホームでの練習試合などといったように集合時間がかなり早いときに帰らないで吉祥寺駅付近にある「マンガ喫茶マンボー」に泊まる人のこと。「7時間パック」は必須である。ちなみに平成二十年度男子庶務は一流のマンボリアンである。
むさし-や【武蔵屋】
駅からちょっと離れた高架下にあるラーメン屋。注文取りのお姉さんが複雑なオーダーをスラスラと暗記・復唱するさまには舌を巻く。通なら「濃い多い固い」
 
めて【馬手・妻手】
右手のこと。「勝手」「引手」と呼ぶこともある。
もち-や【持ち矢】
自由付けの終わりごろに幹部によって「持ち矢っ!」と言われる。言われた後は残り1本しか引くことができないが、こっそり2本くらい引く人もいる。部員どうしの日常会話では「もうやめろ」という意味で使われることも多い。

や (15)

や-ごえ【矢声】
射手に向かって「しっかりいこう!」と励ましたり、中ったら「よし!」、抜いたら「ちょいドンマイ!」などと試合の際に応援すること。以前は成蹊弓道部でもあったが、今は廃止されている。大学ごとに個性あふれる矢声があり、大学弓道の名物ともいえるが、社会人弓道からは「うるさい」「下品」と叩かれまくり。
や-こぼれ【矢こぼれ】
矢が根先または筈からはずれておちること。打ち起こし以降に矢が床に落ちてしまった場合、その矢は抜いたことになる。試合でやってしまうと激しくテンションが下がる。
や-ぜい【矢勢】
矢の飛ぶ勢いのこと。同じ強さの弓でもムダのない引き方をすればするほど矢勢がよくなり、速く、そしてまっすぐ飛ぶようになる。
や-だよ【やだよ】
2014年初めごろから流行り始めた某部員の口癖。少しニヒルに言うのがポイント。
やったぁ【やったぁ】
2015年に入部した某女子部員の口癖。「やっ↑たぁ↑」のようにどっちもあげて言うのがポイント。同期の男子の間で大流行した。
や-どころ【矢所】
矢が刺さった所。抜きまくっていても矢所が集まっていればまだ救いようがある。
や-びき【矢引き】
自分の矢だけを持って、筈を掴んで行射の練習をする。素引きやゴムに比べてマイナーな練習法だが、大三の際の両手の幅や会の際の的確な引分け幅を確認するのにぴったり。
や-ふり【矢振り】
試合において先攻・後攻を決定する方法。甲矢乙矢を矢筒にいれ数回振った後に中の矢を代表者がとる。甲矢をとった側が先攻、乙矢をとった側が後攻となる。確認するのが難しい矢だと、後攻が確認している間に先攻が名乗ってしまう。
やま-だち【山立ち】
新人戦で行われる試合形式。六人立ちで、大前→参的→落前→弐的→四的→落の順番で引く。一説に拠れば、狭い道場で6人立ちが広く引けるようにした苦肉の策だとか。
や-みち【矢道】
射場から的までの間の地面のこと。たまにここに墜落すると捜索が大変。
ゆ-あげ【弓上げ】
弓をより重いものにすること。初心者同士では誰が先に弓上げするかなどがよく競争の対象となったりするが、見栄を切って無駄に重くするとボロボロになる。⇔弓下げ
ゆ-がえ-り【弓がえり】
離れのあと、弓が遠心力により手の内を一回りすること。綺麗ににキマるとなかなかカッコイイが、習得には時間がかかるうえに、弱い弓を引いていると途中でとまったりする。
ゆ-さげ【弓下げ】
弓をより軽いものにすること。休み明けで体力が衰えたり、マニアックな弱弓主義になったりすると弓下げしたりする。⇔弓上げ
ゆんで【弓手】
弓を持つ手でありつまり左手のこと。「押手」ともいう。銃で言えば銃身にあたる部分であり、これが鍛えられていないと矢所が安定しない。「弓道は弓手で中てるもの」という主張もかなり有力である。
よこ-や【横矢】
安土に刺さらず且つ、行射の妨げとなる矢のこと。横矢を出した本人がただちに取りに行くのがマナー。
よん-だい-せん【四大戦】
親交の深い、武蔵大学、学習院大学、成城大学と行う試合。優勝すると賞金がもらえる。現在のホワイトボードはこのお金で買ったそうな。また、弓道部ではなく大学全体の体育祭のような四大戦もある。というかこっちがメイン。本戦では平成15年に24年振りに成蹊が総合優勝した。

ら (7)

らっ-きゅう【落弓】
手の内に問題があり、離れの衝撃で弓を落っことしてしまうこと。ものすごい音がするうえに、前後の人に迷惑。弓も痛む。
らん-だち【乱立ち】
立ちの順番に関係無しに引くこと。⇔順立ち
リーグ-せん【リーグ戦】
9月下旬から約2ヶ月間の日曜に行われる。男女ともT〜X部まであり(男子はT・U部各1ブロックと、V部がA・Bの2ブロック、W・X部がA・B・Cの3ブロック。女子はT部1ブロックと、U部がA・Bの2ブロック、V・W部がA・B・Cの3ブロック、X部がA・Bの2ブロック)、大学弓道部は同じ部で同じブロックの大学と対戦していく。総当り戦のなか優勝した大学はその上の部で最下位になった大学と対戦し、勝った場合その大学は上の部に昇格することになり、相手校は下の部に降格してしまう。大学弓道にとっての本番であり、リーグ戦の為に練習しているといっても過言ではない。
リーチ【立直】
皆中リーチのこと。
りっ-しゃ【立射】
最初から立った状態でそのまま弓をひくこと。座射よりも速く行射ができるので、人数の多いときなどは立射でやる。⇔座射
れがった【レガッタ】
6月に開かれる成蹊大学の行事。戸田公園でボートを漕いで速さを競う大会。学陸同様、弓道部では主に一年生が競技に参加する。⇒学陸
れじぇんど【レジェンド】
平成27年度に入部し、約半年間しか部にいなかったものの、数々の伝説を残した人物。その伝説と濃厚なキャラのせいで彼の日本人離れした言動をまねする人物が続出。その結果レジェンド語録というものまでできた。彼のおかげで同期が仲良くなったことも否めない。
ロッカー【locker】
更衣室にある棚のこと。学年が上がるともらえる。整理整頓のされ方や、入っている物などで使用者のキャラがわかる。

わ (3)

わけ【分け】
羽分けの略。20射10中か、4射2中を意味するのが一般的。
わらじ【草鞋】
弦を摩擦して表面に塗ってあるくすねを溶かすための小道具。切れた弦を編んで作る。
ワン-ペナ【one pena】
ペナルティー1回のこと。類義語に重ペナ、正などがある。⇒重ペナ
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